「声」応答№4 8月末に開催された避難訓練について

町会員の皆さまの声をお聞かせいただき、ありがとうございました!

今回も、お寄せいただきました「声」に少しずつ答えていきます。

■ 2020年8月末に開催された避難訓練について (ご意見・質問)

実際に発災した場合に実施すること(A)と、今回の訓練だからこそ実施したこと(B)を分かるよ うにした方がよいと思います。私は以下のように理解しましたが、どうなのでしょうか?

A
・発災時、黄色のタオルを各戸で掲示
・指定避難所に避難

B
・掲示されたタオルを組長が確認
・掲示されたタイル数を(組長が)班長に報告
・避難場所(ゴミ置き場など)に避難した人数を組長がカウント

回答

当日の訓練を企画、実施した自主防災部からお答えします。

ご意見と質問をありがとうございました。 基本的にはおっしゃるとおりです。しかし、もし救助を求めている人がいたら、避難所に行くだけではさみしいですよね。自力で脱出できずにいる人、「助けて~」と声をあげている人をおいて避難所には行けません。少し補足させて下さい。

安否確認の意味(理由)は、救助を求めている人がいた場合その人の命を救うのが目的です。 当日の訓練内容は、組長が黄色いタオルの掲示数を確認し、その数を班長に報告するということで した。しかし、実際に大地震が発生し、家具や家屋が倒れて自力で脱出できない人がいる場合、 大事なのは「救助(救出)」です。したがって、上の A の項目に「タオルが掲示されていないお宅の状況を確認する(具体的には聞いて回る)」、「自力で脱出できないでいる人がいたら、ご近所パワーで救出する(共助)」 という行動が加わることになります。組長さんが一人で行うのではなく、近隣住民が協力して行うことになります。

自主防災部が構想しているのは、倒壊家屋や家具の下に挟まれている人を救出する方法を知っていただくことです。阪神淡路大震災の際には、近所の人々が隣人たちを救助しました。 訓練など全く受けていない一般市民が助けたのです。自力で脱出できなかった約3万5千人の 人々の 80%近くを救出したのは、家族や近隣住民でした。警察、消防、自衛隊によって救出され た人々も多かった(約8千人、22.9%)のですが、その生存率は 50%以下だったそうです。駆けつけてくださる制服組もありがたいのですが、人数に限りがあり、しかも遠方からなのですぐには到着できません。「自分たちの命を守るのは自分たち」という事実を痛感させられた大地震でした。

戸塚地区は若い住民が増えていますが、この若い層のパワーを結集する仕組みを検討中です。
また、組長さんや班長さんは、救助を必要としている方がどこにいるかを把握して、通報したり助けたりするシステムをつくることが目標です。したがって、黄色いタオルの掲示は、大事な第一歩なのです。目標は、町会員の一人ひとりがお互いに助け合うコミュニティづくりです。

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